形を変える固体

「固体ってそんなに変わるように思えないんだけど。」
「見てるところですぐ変わるって、なかなか見られないよね。」
「そんなに簡単に変わることあるの?」
「加工の世界ではあたかも流体のように形を変えたりするんだよ。」

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一番簡単に固体が形を変えるのを見ようとすると、アルミホイルでしょうか。
誰でも簡単にくしゃくしゃと丸められますよね。元通りに伸ばすのはちょっと
難しいですが。

拡げてしわが寄っている部分が大きく変形してしまったことは
すぐにわかると思います。

アルミホイル、箔材といいます。金箔が有名ですね。
金箔は伝統工芸では職人さんが叩いて、叩いて、薄く薄く伸ばしていきます。

アルミホイルは、圧延機というロールで薄く伸ばします。
材料の中の組織がつぶされて引き延ばされていきます。
固体ですがちょっと強い力を加えると、元に戻れなくなる性質で形を変えています。

もっと強烈な形作りとしては、インパクトプレス加工、なんかがあります。
高速でどんと型をぶつけると、金属の材料が隙間に流れて形ができます。
一部のLED電球に使われている放熱体等立体的な形を作るのに使われています。
(調べてみてね)ブロック状の塊が一瞬で目的の形に変化します。
音もすごいですが、本当にインパクトがあります。(違う意味ですね)

固体ですが、原子の結合がちょっとずつ動いていくように形を変えています。
アルミホイルのしわも原子の結合がずれて状況が変わっているのです。

力をどんと加える他に、化学反応や、熱でもちょっと変化が起きたりします。
外から動くのに必要なエネルギーやなにかの要員が加わるとちょっとづつ
原子の結合が変わったりします。原子のつながりがやはり大事だったりします。

「意見には個人差があります」気になることはいろいろな情報を調べてみてくださいね。

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最高技術責任者CTO
中野 禅(ぜんちゃん)

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